災害時の情報伝達や避難所生活のアイデアを成蹊大生が考案。実物まで作る、芸術学部ならではの発表会がすごい。

2016/12/14 08時00分

皆さんは今地震が起きたらどうしますか?

災害ボランティア入門~まずは知ること、学ぶことから~※写真はイメージです。

地震はいつ、いかなる時に起きるかわからないものです。そして、実際に起きたら多くの人がパニックに陥り、様々な問題が発生します。

大阪成蹊大学

そんな時に発生する様々な問題、特に東淀川で起こりうる問題を解決するためのアイデアを大阪成蹊大学芸術学部の学生がチームで考えてくれました。そのプレゼン発表会が12月3日に行われ、一般の方は見られなかったのですが、今回特別にその様子を見せてもらえたのでレポートしたいと思います。

成蹊防災発表会1

これは東淀川区役所と大阪成蹊大学が提携して行う取り組みの一環で、今年の課題は「東淀川区の防災問題を考える」。特に「安全で安心できる避難所」と「伝達手段(行政機関、対住民、住民間など)の確保」のテーマでそれぞれチームにわかれ、計23チームが発表を行いました。

成蹊防災発表会2

事前に区役所からテーマの説明を受けて、学生それぞれの目線で解決するためのアイデアを出し合ったようです。各チーム、スライドを使った発表もありましたが、そこは芸術学部の皆さん、それだけじゃないんです。

成蹊防災3

なんとこちら、自分たちで考えデザインしたハンカチなんです!発表会では実物を作ってみせてくれました。3枚のハンカチに備蓄や、災害時の行動、避難所での過ごし方など災害時に役立つ情報が印刷してあります。普段は使いながら勉強して、災害時にはハンカチを応急処置に使えるという優れもの。

成蹊防災4

こちらは避難所で少しでも快適に過ごすために段ボールで一帖分のスペースを作るアイデア。マニュアルを見れば、その場にある段ボールで作れるようになっています。寝顔隠しなど細かなストレスをなくすためのアイデアもいっぱいでした。

成蹊防災5

こちらは避難所までの道のりを表すピクトグラム。普段あまり見かけない恐竜をデザインに採用し、印象に残りやすくする面白いアイデア。発表では実際に淡路駅から東淡路小学校までの道のりで使用例を紹介してくれました。しかし、そこに「待った!」をかける方が。

成蹊防災6

それは金谷区長!今回の発表会で区役所職員と共に審査に参加されていました。先ほどのピクトグラムだと高いビルの近くに「倒壊注意」と貼る例を見せていたのですが、それだとそのビルが災害時に倒壊すると思われてしまう。という行政目線からの指摘をしていました。各チーム共に個性的なアイデアやデザインを発表していたのですが、それに第三者からの指摘をもらって、さらに考え方が磨かれていくのではないでしょうか。

成蹊防災7

23チームの発表が終わり、審査が行われました。様々な賞が発表され、最後は最優秀賞。今回は一番最後に発表した23班が受賞しました。

成蹊防災9

最優秀賞チームのアイデアは区内に住む在日外国人の避難に関するアイデア。平成28年9月末時点で6,155人の在日外国人の方が住んでいます。日本語のしゃべれない外国人のために避難所にはコミュニケーションボードと呼ばれるものが用意してありますが、

成蹊防災10

ピクトグラム中心で図がわかりづらい点に着目しました。

成蹊防災11

23班のアイデアはイラストを中心とした冊子を作ること。対話式にすることでコミュニケーションを図りやすくしています。また、三か国語に対応したことも東淀川に中国語・ハングル語がわかる外国人が多いという配慮。その他、避難所での使い方やコストの面からも評価されたのではないかと思います。

成蹊防災門脇教授・金谷区長
左が担当した門脇教授・右が金谷区長

この取り組みを担当した門脇教授に話を伺うと「芸術学部は個人で作業が多いので、このようなグループでの共同作業はいい経験になります。また、学部は女性が多いので、女性ならではのアイデアが出てくるし、将来地域活動をするようになった時にこの時の経験が生かせられると考えています」とのこと。
金谷区長は「門脇教授とはよく連絡を取り合っているんです。今日も色々な発表があったので区役所でフィードバックできるかもしれません」と語っていました。

今回の発表は今すぐに活用されるものではありませんが、今回のアイデアを元に災害時でも落ち着いて行動できるような仕組みができていくといいですね。

大阪成蹊大学はこちら

大阪市東淀川区相川3丁目10-62

(あわわ)


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