【大阪市東淀川区】頭と身体を使う体操で認知症防止!大阪経済大学の学生と共に行うコグニサイズって一体なに!?
2020年2月5日、大道南福祉会館にて「コグニサイズ」運動を大阪経済大学の学生が指導する出張指導が行われましたよ!
「コグニサイズ」というのは体と脳の機能低下を防ぐための体操のこと。
これまでに「いきいき百歳体操」が各地域の拠点で行われてきましたが、こちらは筋肉を動かして運動機能を高める体操でした。ただし、こちらだけでは脳の活発化にはつながらないため、考えながら体を動かすことのできる体操として「コグニサイズ」が広まっているのです!
実際にどんな感じで行われているか一例を挙げると、椅子に座った状態から学生が「北」と言うと足を前に出して、「東」というと右に足を開いたりといった形で足を前後左右に動かしていきます。右、左と直接言うのではなく、東西南北に置き換えて考えることが脳の認知機能の活性化につながるのです。
その他にも季節にまつわる言葉を参加者から出してもらい、それに合わせて体をうごかしていったり、
輪になってしりとりをつなげていったり、「あんたがたどこさ」を歌ったりと考えたり、声に出したりしながら楽しく進んでいきます。
今の学生は手遊び歌をほとんど知らないなんていうエピソードも先生から語られて参加者の方も驚いていました。
このコグニサイズなどの指導に協力しているのは大阪経済大学人間科学部の髙井逸史教授。いきいき百歳体操に加えて、コグニサイズや口腔の働きを高める体操なども含んだ東淀川区独自プログラム「わくわく!いきいき百歳体操」に専門家としてアドバイスを行っています。
2019年9月には髙井先生監修の元、コグニサイズの指導DVDも作成し、いきいき百歳体操を実施している拠点へ配布されました。
ですが、映像だけでは継続につながりづらく、拠点ごとで活用の仕方に温度差があるという声があったため、髙井ゼミの学生が実際にコグニサイズの指導をおこなう取り組みが行われたのです。
今回指導した学生たちも初めて指導を行うということで左右を間違えたりトラブルもありつつも、DVDのときよりも大きな歓声が会場内から湧き上がっていました。今後髙井ゼミでは学年に関係なくコグニサイズの普及に協力していきたいとのこと。
また、新豊里団地にてコグニサイズを継続的に行った影響を検証する取り組みを卒業研究として行う予定にもしているそうです。
髙井先生は「コグニサイズを通して地域の認知症対策をおこない、学生にとっても失敗を重ねながら課題を発見することができる場所になる。多くの方と交流し、学びが得られる地域もキャンパスの一部として考え、学生たちとともに今後も活動を続けていきたい」とのこと。
東淀川区は全国平均と比べると高齢化率は低いものの、要介護率は高い地域。
東淀川区と大阪経済大学などが協力して取り組む「わくわく!いきいき百歳体操」事業で健康寿命を延ばすまちづくりにつながっていくといいですね。
(あわわ)