東淀川区に流れる神崎川沿いにこっそりと存在する「アートスペースmiyu」で開催されたダンボールアート『日用品の行方ー段ボール編ー』に行ってきました
東淀川区らしかぬアート空間を提供しているアートスペースmiyuで開催されていたダンボールアート『日用品の行方ー段ボール編ー』に行ってきました。
東京千代田区にあるみんなのギャラリー代表の田森葉一さんが企画された展覧会で
「ドローイング展Ver.2.0」という展覧会が開催された時に、ギャラリーの隅っこで何やら存在感のある落書きされたダンボールが設置されていました。このドローイングが他のドローイングと違ったのは、立体に描きだしてあることと、ダンボールという日用品に描かれていたということです。
このダンボールという素材を今回の企画にも使って、大阪の日常の中に配置したら、どのように見えるか実験してみたいと思いました。ギャラリーのスペースにダンボールのドローイングがあったとき、空間の特性により、不思議とアート作品して成立いるように見えまた。しかしその段ボ ールは、 元々は作品搬入のために持ってこられたものであったわけです。
再度外出してしまえば、アート作品として見えるのかといえば、どれだけ ドローイングされていたとしても、 実は非常に怪しい。
アートスペースmiyu の窓からアーティストが何らかの行為を残したダンボールが日常の中にあるのを見たときに、それらの違和感が 、はたしてアートとして写るんでしょうしょうか。
普段の制作ではわざわざ考える必要もない部分ですが、今回は是非 、皆さんと一緒 に考えてみたいのです。
とのこと。
普段それだけで完結しているはずのダンボールに少し手を加えることにより、どのように表現できるか、どのように写るかを考えながら、感じながら楽しむというとてもアートなイベントでした。
5名の作品と、7名の合作品1点、そして、今回ディレクションを務めた田森氏がその場で即興でつくり上げた4点、合計9作品展示されていました。
この作品は、この展示の為に適当にとっておいたダンボールの気になる個所を切り取ってパッチワークした、ダンボールカーペット。田森氏作品。
とくにドローイングされておらず、素材の組み合わせだけですが、色・文字の組み合わせでアートに昇華されています。
こちらは出口雄樹さんの作品。
ベースは海外で無料で手に入るダンボールだそうで、銀色の骸骨が象徴的です。
こちらも田森葉一がまとめた、天井まで届く大きなな存在感のある作品でした。
路上で生活される方に使われるダンボール、普段ものを送り届けるダンボール、その対比を表現された、非常に考えさせれる作品です。
名雪大河さんの作品。なんの変哲もないアマゾンのダンボールかと思いきや、ロゴマークのところに切り込みが…
中を覗くと街?が現れます。
こばやしまなさんの作品。えひめのイメージキャラクターみきゃんと下に書かれたイラストとのギャップがおもしろいです。
渡邊透真さんの作品。白く荒々しいドローイングはまさに雪の宿!とみなさん笑っておられました。
ものすごく抽象的な先品たちので、見た人それぞれ違う思いをもつものだと思いますが、見て・考えて楽しめる、とても素敵な展示会でした!
こちらのアートスペースmiyuでは動物愛護のためのアート・プロジェクト「でぶねこペインティング」を、9月6日に開催。
阿部鉄太郎さんのつくるオブジェ「でぶねこ」に自由ペイントするというイベント。
経費を除いた分は 高知県の動物愛護活動に役立てるために関連基金へ寄付され、動物保護とアートを結びつける大変有意義なイベントですので猫好き!アート好き!な方はぜひご参加を。
参加の詳細はアートスペースmiyuのホームページから。
場所は大宝運輸の3F
(ノット)