今年の恵方に行ってみたら東淀川の数少ない高台にたどり着いた件
今日は節分ですね。皆さんは豆まきしたり、恵方巻を食べたりしますか?
メガ佐藤一家の長男、ミニ佐藤さんも恵方巻を食べるようです。なんとメガ佐藤一家は上新庄にある割烹たかせの恵方巻を注文したみたいです!
「いっただきまーす!」うなぎやエビが入ってておいしそう…。
むしゃむしゃモグモグと一心不乱に食べてます。身体の2倍くらいありますが、どこにはいるんでしょう?
今年の恵方である北北西を向いて、無言で食べ進めます。しゃべると福が逃げちゃいますからね。
あっという間に食べ終わったミニ佐藤さん。急いで食べるから口の周りに海苔がついてるじゃないですか。えっ、それよりも気になることがある?
「東淀川の北北西には何があるんだろう…」地元のことが大好きなミニ佐藤さんはふとした疑問が生まれたようです。
「いってきまーす!」早っ!ミニ佐藤さんは気になったものは見に行っちゃう行動派なんですね。ちょっとまってー。
(Googleマップより)
というわけで、ミニ佐藤さんは区役所から北北西にあたる上新庄交差点のあたりに行ってみることに。北東端は井高野まであるので広いですが、北北西端は結構近いですね。
ここが上新庄交差点。大きな歩道橋が特徴的でネーミングライツにも採用されました。向かいで止まっている車がいるところはすでに吹田市なので、市の境にある交差点でもあります。
この交差点は5本の道が交差するのですが、その中でも一番細いこの道の辺りが区役所から北北西端にあたる場所です。
実際にその道に入ると緩やかな坂道になっています。
でも、待って!
東淀川って基本平坦な土地ですよね!
(地理院地図より)
標高別で色分けされた地図でもこの通り。川の堤防以外、ほとんど高低差のない街なんです(そのおかげで自転車移動が楽ですが)
でも先ほど見てもらったとおり、ここだけ坂道があるんです!では、さっきの地図でこの地域を拡大してみると…。
(地理院地図より・筆者加筆)
ここだけ山みたいになってるんです!(その下にあるふくらみは阪急の線路の土盛りです) その高さはなんと最大で標高5.7m!そのすぐ横は2mの場所が広がっているので3.7mも高くなってます。
なので、さっそく一番高いところに行ってみると…。
結構高い階段がある!君の名前を聞きたくなりそうな階段ですが、あいにくミニ佐藤さんには聞く相手がいないようです。
下から見るとさらに高さが際立ちますね。なんと段数にして20段もあるんです!
この崖沿いに立っている家は2階のドアに直接入ることも可能なんです。2階に住む人は便利ですね。
でも、なんでこんなところにこんな崖があるのでしょう?
その謎を解くカギが下新庄駅の方に下りてきたところにありました。実はこの崖の上を通る道は大阪の高麗橋から亀岡までを結ぶ亀岡街道だったのです。
(今昔マップより・筆者加筆)
明治44年に発行された地形図からは吹田方面へ行く重要な街道だったことがわかります。今の主要な道である内環などはもちろんありませんし、今住宅街だったところはほとんど田んぼでした。
(難波旧古之図 – 東淀川区史【S31年発行】(56p)より)
更に昔の地図からは神崎川がもっと新庄村に近いところを流れていたこともわかります。
つまりこの道は昔の神崎川の堤防で、崖のようになったみたいなのです。その堤防の上を通って昔は多くの人が往来していました。
今では住宅街のど真ん中で一方通行の細い道ですが、とても歴史のある道だったんですね。恵方巻を食べることから始まった旅で、歴史にひとつ詳しくなれたミニ佐藤さんでした。皆さんも、昔の街道を歩いて、歴史ロマンに触れてみてはいかがですか?
微高地はこのあたり。
[map]東淀川区下新庄6丁目18−16[/map]
(あわわ)
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