日本の拠点として生まれ変わる!?新大阪〜淡路間を含む「新大阪駅周辺地域」が都市再生緊急整備地域の候補となる地域として公表されました
東淀川区とも接する新大阪駅。
将来的にはリニア中央新幹線・北陸新幹線の乗り入れが計画されており、駅の地下が大きく開発されるかもと以前お伝えしました。
それに加えて、
昨日29日、内閣府より新大阪駅周辺地域が「都市再生緊急整備地域の候補となる地域」として公表され、大阪市は検討協議会を立ち上げる準備を始めるとの発表がありました。
でも、「都市再生緊急整備地域」とはいったい何??と思ったので資料を調べてみると、
都市再生緊急整備地域は、都市再生特別措置法(平成14年法律第22号)に基づき、都市開発事業等を通じて緊急かつ重点的に市街地の整備を推進すべき地域として、現在全国で53地域、8,592haが政令により指定されており、都市計画や金融・税制等の支援措置等が講じられることにより、各地域において、民間の活力を中心とした都市の再生が推進されています。(都市再生緊急整備地域の候補となる地域(候補地域)の公表について – 内閣府(PDF)より)
つまり、ざっくりというと市街地の整備を進めるために建築物の基準を緩和したり、金融面での支援措置が行われ、民間企業などがこれまで以上に開発しやすくするための内閣府が進める政策なのです!
大阪市内でも大阪駅周辺や阿倍野周辺などが指定され、既存の規制にとらわれない大阪駅やあべのハルカスなど自由度の高い建築物が完成しています。
(リニア新幹線イメージ)
新大阪周辺地域はまだリニア駅がどこに設置されるのか、人の流れがどうなるのかなど決まっていない面も多く、現状は「都市再生緊急整備地域の【候補】となる地域」に選ばれた段階です。
ですが、早期に発表することで都市開発の気運醸成や新しいまちづくりの方針の骨格の作成などに取り組むことが可能になるようですよ。
リニア中央新幹線の開業により、東京・名古屋・大阪の三大都市圏が約1時間で結ばれることで、スーパー・メガリージョンという巨大都市圏が誕生します。大阪はその西端、西日本やアジアへの窓口として位置づけられるため、今後、新大阪駅周辺が担う役割が変わることが見込まれ、それに合わせた都市開発が求められるのです。
リニア中央新幹線の大阪延伸は早くても2037年開業予定で、北陸新幹線は2046年開業予定。先の長い話ではありますが、すでに新大阪駅周辺でホテル開業ラッシュとなっているように、乗り換えだけでない国土基盤の一大拠点としてさらに地域が発展していくといいですね。
【参考】
・大阪市 – 報道発表資料 新大阪駅周辺地域が都市再生緊急整備地域の候補となる地域として公表されました
・内閣府 – 都市再生の制度
・内閣府 – 都市再生緊急整備地域の一覧
・内閣府 – 新大阪駅周辺地域が候補地域として公表
(あわわ)