大阪市営地下鉄・大阪市バスが民営化決定!東淀川を走るあの路線はどうなる!?
本日28日に行われている大阪市議会本会議にて、ついに大阪市営地下鉄・バスを民営化するための議案が可決しました。2018年4月から新会社に移行する予定で、市営地下鉄の民営化は全国でも初めてだということです。ただし、民営化してもしばらくは全株を大阪市が保有します。
でも、やっぱり気になるのは実際に民営化してどうなるん?ってことですよね。民間企業となることでサービスの充実や経営の自由度が上がり、多角的な展開が行われるようになるみたいです。この議論が始まってから、運賃値下げや終電延長などが行われましたよね。
実際に地下鉄やバスってどうなってんの?と思い調べてみると、地下鉄・ニュートラムは1187億円の黒字。(2016年3月末現在 出典:朝日新聞)もちろんトップは御堂筋線で営業費用の2倍以上の収益を上げています。対して、最下位は…。
昨年末に開業10周年を迎えた今里から東淀川の井高野までを結ぶ今里筋線。こちらは収益の2.5倍もの費用がかかっている状態。地下鉄なので「不採算だから即廃止!」とはならないでしょうが、民営化してからどのように盛り上げていくのか気になりますね。
そして、民営化すると地下鉄会社の子会社となるバス事業は、2013年度に初めて単年度黒字となったものの、794億円の累積赤字を抱えています。(2015年度末現在)
東淀川を走る路線で一番収益をあげているのが、
上新庄駅前から豊里団地を結ぶ95系統。短い路線ながら、バス全86系統中、第12位の営業係数を誇り、もちろん黒字。(平成27年度)対して、東淀川区で一番採算の取れていない路線は、
相川駅-地下鉄井高野駅-井高野車庫を結ぶ27系統。こちらは全路線でワースト6位の営業係数。こういったバス以外の交通手段がない場所を結んでいる路線も含み、66%の路線が赤字の状態。(平成27年度)このような路線についても、少なくとも10年は維持する方針のようです。
民営化によって、市民の大切な足である地下鉄やバスがこれからどうなっていくか、どんな新しい取り組みで大阪市を元気にしていくのか気になりますね。
(あわわ)
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