ゴミを燃やして7.6億円!?南江口の東淀工場はこんなにスゴい工場でした。
昨日、3月18日に行われた南江口にあるゴミ焼却場、大阪市・八尾市・松原市環境施設組合 東淀工場オープンデーに実際に行ってみました!
会場には東淀川区のマスコット「ひかりちゃん」も来ていて、入り口でお出迎え♪
入り口前にはゴミ収集車や、
ショベルカーも展示してあって、
運転席に座って、記念撮影を撮ることが出来ましたよ☆
さぁ、中に入って、一番のメインイベント、ゴミ焼却場の見学へ!朝一番から多数の来場者が集まっていました。
※ここからは説明の都合上、見学コースとは違う順番でご紹介することご了承ください。
各家庭から集められたゴミはゴミ収集車で集められ、こちらのプラットホームにやってきます。手前のパッカー車はおよそ1t~1.5tほどを一回で積み込むことが出来て、
こちらの軽トラタイプのごみ収集車は350kgまで積むことが出来るそうです。積める量は少ないですが、細い道でもスイスイと進んで回収していますよね。こちらの工場には一日に約300台の収集車が入ってくるそうですよ。そして、この扉の奥には、
ゴミを一時貯めておく、ごみピットがあります。なんとこの空間で7,000㎥もあって、25mプールが15杯分もの大きさ。どちらにしろデカすぎてイマイチ実感が湧きませんね(笑)
貯められた大量のゴミを自由自在に運ぶのがこちらのゴミクレーン。一度でパッカー車2台分のゴミをつかむことができます。そして、大量のゴミを持ち上げて、
ボイラーへと投入するのです。
ボイラーの中はなんと約900℃という高温に!ボイラー内は3段に分かれていて、特殊な鋳物で作られた床が動き、ゴミを細かく、まさにチリになるまで燃やし尽くします。
その能力は600gあったゴミが燃やすと120gの小さな灰になるレベル。こうやって、日々家庭から出るゴミが処理されていくんですね。残った灰はそのまま北港に埋め立てられたり、一部は路盤材として利用されたりしています。でも、これで終わりじゃないんです。
燃やされた後の排ガスには、ばいじんや有害物質が残っています。それを3段階の処理装置によって徹底的にキレイにして、煙突から排出されます。高温にしてダイオキシンなどが発生しないようになっていますよ。
見学通路にあるこの長い布。「ろ布」といって約5mもの長さがあります。ろ過式集じん機の中に入っていて、排ガス中の「ばいじん」や有毒物質を取り除くんだそうです。
処理の過程は中央制御室ですべて監視されていて、煙突から出る煙に含まれる物質が基準以上にならないか常にチェックされています。この東淀工場は平成22年に竣工した最新の工場なので、他のどの工場よりも高度な処理が施されているそうです。
更に、900℃もの高温を利用して、蒸気を発生させ発電も行われています。
って、なんか猫っぽい妖怪写ってるんですけど!?
○○ニャンによると1時間の発電でPS3が15万台動かせるそうです。
この膨大な発電設備で施設内の電気はすべて賄われているそうです。そして、余った分は売電をして、なんと1年間で7億5800万円もの収入があるそうですよ。効率的にエネルギーが利用されているのですね。さらには工場の屋上に太陽光発電もあるのだとか!
そんな環境のことを考えられた最新設備の東淀工場が見学できました。この他にも、
ごみクレーン的なUFOキャッチャーが置いてあったり
(この操作レバーは実際にゴミクレーン操作に使われているものと同じもの。しかも制御盤からすべて職員さんが作ったこだわりの装置なんだとか)、
以前に「なんだこれ?」と言っていた「リトルゴメス」なるキャラが見学ルートを案内してくれたりと子どもも大人も楽しめる(?)見学コースでした。
オープンデーに合わせて行われたフリマはどこでやってるのかと思ったらなんと見学コースの一部に組み込まれていました(笑) 商品も10円の商品から様々なものが出店されていて、結構な参加者が足をとめ、見ていました。
これとは別に今回初めてプラントツアーというものが開催され、普段は見ることのできないボイラーの近くまで行けたそうです。今回は時間の都合上参加出来ませんでしたが、今年夏にも企画をしているらしいので、行ってみたい人は是非情報をチェックしてくださいね。
ただゴミを燃やすだけでなく、環境のことを考えた新しい装置が備わり、エネルギーを最大限利用する工場でした。最新のゴミ処理設備を是非次回のオープンデーにその目で確認してみてはいかがでしょうか?
東淀工場はここ
[map]東淀川区南江口3-16-6[/map]
(あわわ)
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